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ヨーテボリという街、そしてその街のオペラ劇場にご縁があり、ヴァイオリン奏者として所属すること数年。
まさかの日本ツアー。
もう一週間も経ってしまったが2019年いしかわ・金沢 風と緑の楽都音楽祭にヨーテボリ歌劇場管弦楽団の一員として参加してきた。
日本人の私にとっては、大好きな同僚たちと母国で演奏できるなんていう夢のような時間だった。行くまで「きっと楽しいだろうな」ぐらいで思っていたのの、数千倍の喜びがあった。
この音楽祭は今年のテーマが’春待つ北ヨーロッパからの息吹’ということでスカンジナヴィアやロシアの音楽を中心のプログラムがそこかしこで演じられていた。スウェーデンに居るとあまり実感しない、’北欧のオーケストラ’という看板がそこにはあった。
我々オーケストラが金沢滞在、そして音楽祭での演奏を心から楽しんだのは言うまでもないのだけど、特筆すべきは、この音楽祭の持つ特別な温かみに後押しされて、それが実現されていたことだと思う。演奏する側と聴く側のコミュニケーションが生まれてた実感をもてる、素晴らしい音楽祭だった。
団員の楽しそうな顔を見れるのも嬉しかったし、個人的にも、多くの人々との繋がりを改めて感じれた日々だった。
そんな想いが1週間経って押し寄せてきた。
ヴァイオリンやってると、時々良いことが訪れる。
ヨーテボリにも春の息吹が感じられ、謎の白いホワホワが宙を舞い、人々はくしゃみが止まらない。