うちはちょっとした丘の上にあって、坂の多い雑木林がすぐ近くにあるので、時間を見つけてはそこを走り回る謎の活動にはまっている。
自然大好きっ子スウェーデン人は、住宅地の中にある林にだってどんどん踏み入れて行くらしい。そして私はその残された足跡のような筋を行ったり外れたり、岩っぽい間を登ってみたり、”なるべく真っ直ぐ行かない”というルールの名の下にとにかく気がすむまでグルグル行ったり来たりする。結構いろんな人が散歩してるはずなのに、なぜか鉢合わせることは無いので、気が楽というのもいい。
毎日うろうろしていると、テント張って住んでる人を見かけたり、秘密基地が日々建てられてたりと発見も多い。
今はキノコの季節。人間が食べられるものは人間以外にも美味しいらしく、出てきた瞬間に食われてるようなものばっかり見かける。自分からは見え無いところでなんかの虫がこのキノコ食べて生きてんだなーと。これは食べたら間違いなく笑いが止まらなくなって最後死ぬな、という見かけのものは、大体無傷で不気味な照りを出して輝いている。
よく目にする近所の風景でも、移り変わっていくものを目にすると何か心がジーンとする感覚。風情ってこういう事?紫色のキノコ?
ともあれスウェーデンはすっかり秋です。